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【音楽ジャンルと世界音楽市場】ボサノバはなぜ発展できなかったのか 理由と原因

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ボサノバはサンバなどと並んで南米音楽における有名なジャンルの一つです。実はボサノバは世界の音楽市場を席巻したジャンルとはいえません。ロックやポップスのように世界中で人気のジャンルに比べると明らかにマイナーですが、ブラジルではこのジャンルはとても人気になり、国を代表するレベルの音楽ジャンルでした。しかしその後発展ができなったのです。

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ボサノバの歴史

ボサノバはブラジル音楽における主要ジャンルの一つで、サンバと並ぶ音楽です。1930年代ごろには黒人音楽家などがサンバと差別化するためにこのジャンルの言葉を使い始めていました。実際にこの音楽が認知されたのは1950年代以降で、リオデジャネイロ付近の白人階級によってこのジャンルは正式に生み出されました。ブラジルの伝統的な大衆音楽として1960年代にブラジルで最も有名な音楽として認知され、新しいポピュラー音楽ジャンルとして注目されました。音楽的特徴はジャズに影響された都会的な音色を奏でるピアノやサックスなどを使った音が多いです。特にボサノバはカフェミュージックとしてよく使われています。

Bossa Nova Music

ボサノバはなぜ発展できなかったのか

ボサノバは1960年代が絶頂期でしたが、その勢いを維持して世界を席巻する可能性があったのです。しかしそれはできませんでした。ブラジルの政治的な背景により、ボサノバは発展する機会を失ってしまいました。

歴史的背景

ブラジルでは1960年代初めにボサノバは全盛を極めましたが、1964年に樹立した軍事政権はとても高圧的で、共産主義に近い体制だったということもあり、文化面で弾圧を受けました。1970年になると、ブラジルではアメリカ文化を食い止め、ブラジル独自の芸術・文化を発展させようという運動が起こったのですが、当時の親米ブラジル軍事政権にとっては、反米的=反政府的な運動であると考えられ、ボサノバは弾圧を受けました。これ以降ブラジルではボサノバは衰退し、ブラジリアン・ポピュラー・ミュージックが一番人気になりました。21世紀のブラジルでは白人階級の地位の高い人たちが教養として学ぶ音楽という位置づけになっており、教養音楽という立ち位置で落ち着いてしまっています。

現代の若者

ブラジルの21世紀の社会はボサノバがそれほど受けていません。歴史的背景により弾圧されたことが大きい要素です。現代の若者は欧米のヒップホップやポップスを好むため、あまりボサノバは聴かれていないのです。また若者のイメージとしてボサノバは高齢者の聴く音楽というイメージが定着しており、実際のところ、高齢者しかボサノバを聴いていないのです。あまり大衆的な音楽ではないという概念がブラジルでは定着してしまいました。

カフェミュージック

大きく衰退してしまったボサノバですが、21世紀に入ってもある分野においてはとても強烈な需要を産んでいます。ある意味、世界的な人気ともとれるのですがどの分野かというと、カフェです。どのカフェでもジャズやボサノバはよく流れていると思います。ボサノバはヒーリング音楽という位置づけにもなっており、人の心を癒したり落ち着かせたりする効果があることが分かっています。そのためカフェのお店のほとんどではジャズやボサノバなどをよくかけているのです。とても地味な立ち位置にはなってしまっているものの、これからもカフェ店舗などではボサノバは生き続けるのではないかと思います。

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