なかなかピアノが上達しない、上手くならないという悩みを抱えている初心者の人はとても多くいます。練習時間が不十分だと上達しないのは誰でもイメージしやすい結果ですが、実は長時間の練習も上達を妨げてしまうことがあります。それではピアノの練習時間はどれほどが適切なのでしょうか?そしてピアノがうまくなるにはどれくらいの期間が必要なのでしょうか?
練習時間
ピアノの練習時間は、長くても1回40分程度を目安にするとよいと言われています。集中力に関与している前頭葉のガンマ波は、学習を開始してから40分経過すると急激に減少すると言われています。長時間だと集中力がなかなか持続せず、むしろ非効率な練習をしてしまうことが多いです。これは例えば労働者が7時間、8時間働いていたとしても、ずっと集中力が続かないことと同じ。特に初心者はピアノを練習することに時間を使うということに慣れていません。いきなり長時間練習してしまうと、ピアノに対してアレルギー反応を示してしまうこともあります。始めは短時間で慣れることから始めることが好ましいです。もし慣れてきたら、練習時間を増やしても良いですが、休憩を取りながら練習していく方が上達速度を高められます。
習得期間
初心者がピアノを上達したと思えるまではどれくらいの期間が必要となるか。あくまで目安となりますが、ピアノの入門~初級曲である「エーデルワイス」が弾けるレベルを目指すなら、3~6ヵ月必要だと考えておくといいでしょう。練習量による個人差はあるため半年以上かかっても思うように上達できないというケースもあります。ある程度のレベルになるには、長くとも1年程度の練習が必要です。年代によって上達の早さは異なりますが、大体の初心者がこの期間しっかりと練習を行えば、初級程度の曲をマスターできるようになるでしょう。
大人からピアノを始めたら上達するか
大人になると、仕事を持つことからピアノを始めても練習できる時間が限られていると考えて諦めてしまう人が多いです。しかししっかりと練習する時間が取れれば6ヵ月くらいで初級の曲を人前で弾けるようになれます。そして1年以上練習を続ければ、それなりに弾けるようになり、演奏会に出演しても良いレベルになるでしょう。ピアノは大人から始めても弾けるようになります。結局のところは本人がやりたいかどうかに集約される問題なのです。
認知症の予防
ピアノ演奏は認知症予防にもなります。両手の両指を常に動かす楽器ですので、常に脳が刺激を受けて、ボケを予防できます。ピアノは60代、70代の高齢者にもとてもお勧めできる楽器であることは間違いありません。高齢者になると、毎日無意味な時間を過ごしている人がとても多くみられます。何もしないよりも何かをした方が有意義な人生になるでしょう。趣味を持っている人は健康寿命も延びやすい傾向にあります。
電子ピアノで音漏れ防止
ピアノは近所への騒音を考えて日中しか弾いてはいけないと思っている人が多いです。しかし現代社会は科学が進歩しています。電子ピアノならヘッドホンをつければ外に音が漏れないので夜間でも弾けます。日中は外出しているという人でも、夜は練習に励むことも可能なのです。
コメント